今回のご依頼主さんは、
自宅のご近所さんでした。
朝、ごみ出しをしたときにお会いして、
ご挨拶させていただいたときに、
お客様:『佐藤さんって、チェーンソー持ってる?』
私:『持ってますよ~』
の流れから、
庭木の伐採をさせていただきました。
40年前、
引っ越しをしたばかりの頃、
奥様のお父様が買ってくれた、
大切な松の木なんだそうです。
当時は、住宅街に
東北から植木屋さんが行商に来ていたそうで、
ご近所さんで同じ庭木を購入することもあったそうです。
(びっくり)
本当にご近所さんなので、
いつも庭木を丁寧に手入れされているのも
知っていますし、
なぜ伐採するのかも気になったので
お話を伺いました。
そうしたら、
『年々、庭木の手入れがしんどくなってきた。』
というのが理由だそうです。
でも、
今は天国で見守っていらっしゃるお父様が
買ってくださった庭木だからこそ、
なかなか伐採する決断ができなかったそうです。
そんな庭木を伐採するお仕事でしたので、
丁寧に、心を込めて伐採させていただきました。
作業をする前には、
お客様がお神酒と塩を用意してくださったので、
伐採する木の根元に撒き、
お祈りを捧げます。
チェーンソーと枝切りばさみ、
のこぎりを使いながら、下の段から枝を切っていきます。
2段目、3段目を切り終えたら、
かわいらしいキノコみたいな感じになりました。
天空の城ラピュタに出てきそうですよね♪
そこから、上部の枝も伐採して、
幹も伐採して、とてもきれいになりました。
お客様のご希望で、
伐採した幹の一部を輪切りにして、
飾っておきたいとのことでしたので、
徒歩1分の自宅に戻り、
加工しました。
樹種は松だったのですが、
樹皮は乾燥してくるとボロボロはがれるので、
今のうちにはがして、切断面を研磨します。
生木の状態ではありますが、
花台などに使えそうな、素敵な記念品になりました。
この木のコースターをお届けしたところ、
とっても喜んでくださいました。
お父様のプレゼントを伐採すると決断するのは、
とっても心苦しかったそうですが、
こうして一部でも手元に残せたことで、
気持ちが晴れたご様子でした。
ご利用くださいまして、
本当にありがとうございました。